トライアスロンや長距離スイムで「50mで息が上がってしまう」「キックで疲れてしまう」という悩みを持つ方は多いと思います。
私も最初はそうでした。しかし、「2ビートキック」という泳ぎ方に出会ってから、世界が変わりました。
この泳法を身につけることで、体力の消耗を抑え、無休憩で1500mを泳げるようになったのです。
この記事では、私の実体験をもとに、2ビートキックの基本と練習方法を紹介します。
2ビートキックとは?
2ビートキックとは、1ストローク(片腕のかき)に対して1回だけキックを打つ泳ぎ方のことです。
通常のクロール(6ビート)は、1ストロークで6回キックをしますが、2ビートはその3分の1。
つまり、「手と足が連動」して動くことで、最小限の動きで最大限の推進力を得る省エネ泳法です。
トライアスリートや長距離スイマーがこの泳法を多用するのは、その効率性の高さにあります。
ポイント:
右手をかくときに右足でキック、左手をかくときに左足でキック。
この「同じ側で打つ」のが最大の特徴です。
2ビートキックのメリット
- キックの回数が少ないため、体力の消耗が少ない
- 脚の筋肉を温存できる(特にトライアスロンでは重要)
- ローリング(体のひねり)がスムーズにできる
- 泳ぎのリズムが安定し、呼吸が整いやすい
特にトライアスロンでは、最初のスイムで脚を使い切ってしまうと、バイクやランに影響します。
だからこそ、「上半身メインで進む2ビートキック」が有効なのです。
基本の動き方

1. 姿勢と体幹を意識する
体をまっすぐに保ち、腹筋と背筋でバランスを取ります。
お尻が沈むと抵抗が増えるので、おへそを軽く引き上げるイメージで。
2. 手と同じ側の足でキックを打つ
右手をかくときに右足、左手をかくときに左足。
強く「バチン」と蹴るのではなく、“ドーン”と体の回転に合わせて一拍入れるような動きです。
この瞬間、体のねじれが推進力に変わり、スーッと進む感覚が得られます。
慣れてくると、「ローリングで進んでいる」ような自然な流れになります。
3. キックの役割は推進ではなくリズム
2ビートでは、キックは進むためのものではなく、体のバランスを取るためのリズムです。
「1・2・1・2」とリズムを意識して、ゆったりと泳ぎましょう。
練習方法
① プルブイを使って上半身のフォームを固める
まずは脚を使わず、プルブイを股に挟んで腕の動きに集中します。
キックがなくても体が沈まないように体幹を意識しましょう。
② ストロークとキックを連動させる
最初は「右手・右足」「左手・左足」のタイミングを意識するだけでOK。
無理に速く動かそうとせず、呼吸とリズムを合わせてください。
③ ゆっくり長く泳ぐ練習をする
距離を追うのではなく、「疲れないフォームを維持する」ことを目的に。
最初は100mを3本、徐々に距離を伸ばしていくと、自然に1500m泳げる体になります。
2ビートキックを理解する参考動画
私が参考にした動画はこちらです。
右手と右足、左手と左足を同時に動かす感覚が非常に分かりやすいです。
私が実際に使っているスイムアイテム紹介

ここでは、私がトライアスロン練習やスイム練習で実際に使っているアイテムを紹介します。
初心者でも揃えやすく、長く使えるものを中心に選びました。
🏊♂️ スイム用アイテム
- Speedo 競泳用ゴーグル
フィット感が高く、水漏れしにくい。曇り止めも効きやすく、視界が安定します。
- Speedo シリコーンコーティングキャップ
髪の摩擦を防ぎ、装着しやすい。長時間のスイムでも快適です。
- Speedo 競泳用4分丈パンツ
腰まわりがしっかりフィットし、姿勢が安定。長距離練習にも最適。
- 曇り止め液
練習前に塗るだけで視界クリア。安価でも効果が長持ちするものを常備しています。
- プルブイ
脚に挟んで下半身の動きを制限し、上半身の使い方を鍛えるアイテム。2ビート練習の基礎にもおすすめ。
⌚ トレーニング&安全アイテム
- Wahoo ELEMNT RIVAL スマートウォッチ
スイム・バイク・ランの全データを一括管理。GPS精度も高く、トライアスロン練習に最適。
- Watch Suit Standard(スマートウォッチ保護バンド)
泳ぐときや海練での衝撃・擦れを防ぐためのカバー。装着したまま操作も可能。
- オープンウォーター用スイムブイ
安全確保のため必須。浮力が高く、休憩もできるので初心者でも安心です。
これらのアイテムを使うことで、安心して、効率よく、そして長く泳ぐことができる環境を整えられます。
スイム練習を習慣化するなら、まずは「道具を揃える」ことから始めましょう。
まとめ|2ビートキックで“疲れない泳ぎ”を手に入れよう
最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、2ビートキックは一度リズムをつかめば本当に楽に泳げます。
私自身、以前は50mで息が上がっていましたが、この泳法を習得してからは1500mを無休憩で泳げるようになりました。
手と足の連動+リズム+体幹。この3つが揃えば、クロールはまるで滑るように進みます。
「長く泳ぎたい」「疲れずに泳ぎたい」という方は、ぜひ2ビートキックを試してみてください。











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