いよいよ秘境へ!
竹林の小径から北上し、鳥居のある茶屋「平野屋」の脇にある道、府道50号線が秘境への入り口です。
府道50号線に入ったらいきなりの急勾配がはじまります。つづらを折り返して進むとすぐに難関「六丁峠」へ。
登りきるのも大変ですが、登りきって清滝川へ降りていく下りも相当の急勾配なので注意してください。
清滝川トンネルを抜けると、さっきまで京都市内の賑やかさが信じられないほどの山奥です。
崖に面した道路を進むとやがてトロッコ保津峡駅へ到着します。
トロッコ列車はJR嵯峨野線の旧路線を利用して作られた嵐山と亀岡を結ぶ観光鉄道で、年間100万人を超える観光客が利用しています。
春夏秋冬の美しい景色はもちろん、スイスの観光鉄道をお手本にしたという車内サービスも必見です。
また、眼下を流れる保津川を行く「保津川下り」も人気の観光コース。トロッコ列車で亀岡へ行き、保津川下りで京都に戻るというのが定番となっています。
保津川下りは歴史も長く、明治14年には英国の皇太子(後の国王ジョージ5世)も乗船され「富士山の次に印象に残った」と語ったそうです。
嵯峨野トロッコ列車(https://sagano-kanko.co.jp/)
保津川下り(https://www.hozugawakudari.jp/)
柚子の里水尾(みずお)へ
トロッコ保津峡駅を越えるとJR保津峡駅があります。こちらはトイレと自動販売機があるスポットなので休憩にオススメ。
そこからも山岳コースがひたすら続きますが、いきなり山の中に集落が現れます。柚子の里として有名な「水尾(みずお)」です。
道の両脇に柚子畑が広がり、収穫のシーズンは黄色い実があちこちで実ります。
実は水尾ではシーズン中、予約限定で宿泊は不可能ですが柚子農家で地取りのすきやきと柚子風呂が楽しめるのです。
自転車で訪れて楽しむことも可能ですので、興味のある方はぜひ窓口の水尾保勝会へお電話してみてください。
水尾保勝会(http://kanko.city.kyoto.lg.jp/area/hoshokai/hoshokai_8.html)
また、水尾には愛宕山への登山道もあります。一般的に知られている嵐山の清滝からの表参道ルートとはまた違った登山ルートを楽しめますので、山歩きに興味のある方にもおすすめです。
棚田の秘境「樒原(しきみがはら)」
水尾からしばらく進むと亀岡側に降りる林道がある「神明峠(しんみょうとうげ)」の標識にたどり着きます。
この林道を下れば亀岡に行くことができますが、普段は車の通らない道なので落石も多く荒れているので、もし行く場合は注意してください(僕もパンクした経験があります。しかも夜…)。
神明峠を越えるとようやく長かった登りも終了です。下りはじめてしばらく進むと棚田の秘境「樒原(しきみがはら)」に到着します。
樒原は愛宕山参りの宿場町として9世紀頃に誕生したと言われています。
また、ここにも愛宕山への参道があり、山頂に物資を届けるためのルートとして車がどうにか走れる幅が確保されています。
今回のルートとは関係ないですが、マウンテンバイクで山頂へ行く場合はハイカーがほぼいないのでオススメのルートとなります。
越畑~神吉~日吉ダム、GOMAへ
樒原をあとにしたらあとは下り基調。越畑、神吉、日吉へと進みます。もうほとんど登り区間はありませんので下りを楽しみましょう。
サイクリング終了!
日吉ダムから6kmほど進めば最終目的地のGOMAに到着です。
京都市内の喧騒をスタートして秘境と呼ばれる渓谷を抜け、合計50kmのサイクリングが終了しました。ぜひ疲れた身体をゲストハウスGOMAで癒やしてください。
2018/04/08更新 コース制作で参加した本が発売されました!
サイクリストに朗報!
ハードなロングコースを走るローディさんから、趣味で休日サイクリストなあなたまで、京都市外を走るお供になる地図本が出ます!GOMAでは亀岡以北のルートを担当させていただきました。
これで、「地図ないからどこ行っていいかわからないよ〜」というお悩み解決。Amazonで予約始まりました。これからのサイクリングシーズンにぜひぜひお買い求めください♪関西広域カバーなのも見逃せない♡
あなたもぜひチャレンジ!
さあ、あなたもぜひこの「嵐山から行く棚田の秘境サイクリング」にチャレンジしてください。レンタサイクルやツアーをご希望の方はGOMAサイクリングツアーからお申し込みください!
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