かつては騎馬が走ったという京都郊外のベストコース
【この記事は2018年8月18日に加筆・更新しました】
こんにちわ!東裏篤史です!
京都胡麻(ごま)へ移住してサイクリングツアーショップとゲストハウス、web制作をしています。
今回、NPOへの協力の一環で京都の郊外サイクリングコースマップの設計に協力させていただきました。
京都市内を説明したサイクリングマップやコースの書籍はたくさんありますが、サイクリストが本当にほしい郊外を説明したマップは少ないとは思いませんか?
いつも自分で走っている京都の郊外、峠や里山のコースですが、改めてコースを考えて実際に走ってみると「コレはぜひ皆さんにも走っていただきたい!」という思いがむくむくと湧き上がってきました。そこで、僕が選んだコースを「GOMA(ゴーマ)おすすめサイクリングコース」としてご紹介したいと思います。
今回は、GOMAのある日吉胡麻から亀岡へと続く、通称「騎馬の道」と呼ばれたサイクリングコースをご紹介したいと思います。
ルートラボで作成したマップも記載したので、誰でもすぐに走ることが出来ると思います。記事を読み終わったあとはぜひ実際に挑戦してください!
コース制作で参加した本が発売されました!
サイクリストに朗報!
ハードなロングコースを走るローディさんから、趣味で休日サイクリストなあなたまで、京都市外を走るお供になる地図本が出ます!GOMAでは亀岡以北のルートを担当させていただきました。
これで、「地図ないからどこ行っていいかわからないよ〜」というお悩み解決。Amazonで予約始まりました。これからのサイクリングシーズンにぜひぜひお買い求めください♪関西広域カバーなのも見逃せない♡
コースその1「日吉GOMA(ゴーマ)~亀岡コース」
- 難易度:★☆☆
- 距離:44km
- サイクリングエリア:京都胡麻から保津川沿いに亀岡を目指します。
- 見どころ:胡麻周辺のカフェ、日吉ダム、天然記念物のオニバス、七谷川の桜、日本一短い七福神巡り
コースマップ
まず紹介するのが、僕が移住した愛する土地「京都胡麻(ごま)」から、僕の生まれ育った「亀岡市」までを結ぶルートです。
このルートは別名「騎馬の道」と呼ばれています。戦国の時代、高台に位置していた胡麻は水利に厳しく農耕に適していませんでした。が、それを逆手に取り京の都で使役する騎馬を育て、下り道を利用して馬に負担をかけず送り届けるという産業が行われていました。
地名の胡麻は、植物の胡麻ではなく将棋の駒(コマ=騎馬のこと)が変化してゴマという音から出たものだと伝えられています。
スタート地点となる京都胡麻は、南丹市日吉町の西に位置する小さな町です。
周辺には僕が移住するきっかけにもなったドイツパンカフェ「ゾンネ・ウント・グリュック」さんをはじめ、ドイツ人オーナーのカフェや農家レストラン、地鶏居酒屋さんなど、無人駅の町とは思えないくらいバラエティのあるお店がたくさんあります。
他の胡麻周辺のオススメスポットについては「ゲストハウスGOMA」ロケーションページをどうぞ!
まずは胡麻を楽しもう!
スタートとなる京都胡麻へは、京都市内からの自走の場合は約50km。大阪や神戸からもアクセスしやすくサイクリストが多く訪れる土地です。
輪行で訪れる場合も京都駅から約1時間で到着しますので非常に便利。
また、ゲストハウスGOMAはサイクリングツアーの拠点にもなっていますので、自転車をお持ちでない方もレンタサイクルやガイド付きツアーでこのコースを楽しんでもらうことも可能です。
※要予約
さて、あなたは今回GOMAでTREKのクロスバイクをレンタルしました!
GOMAではスポーツ自転車がはじめての方でも手ぶらで参加していただけるように、乗り方指導やヘルメット・グローブの無料レンタルも行っています。自転車には自転車保険も付いているので安心です。
クロスバイクにまたがって、まずは胡麻周辺を自転車散歩してみましょう。
GOMAでは周辺スタンプラリーシートを無料で配布しています。これは、胡麻で10月に行われる大祭「馬かけ神事」で馬がまわるコースをスタンプラリーにしたもので、自転車初心者の方や周辺を自転車散歩される方には特におすすめです。
日吉ダムを周遊してみよう!
胡麻周辺を自転車散歩で楽しんだらいよいよ本格的なサイクリングのスタートです。
胡麻の町から線路を並走して東に走ります。6kmほど進むと到着するのが「日吉ダム」と併設の温泉付き道の駅「スプリングスひよし」。
重力式コンクリートダムでは関西随一を誇り、日本建築学会賞の日吉ダムは見学可。とっておきはダム上の通路、GOMAオーナー友達のインド人が言葉を失ったほどの絶景。
また、ダムの前に広がる壮大なスケールの広場で裸足で寝転ぶ気持ちよさったら。夏は花火大会も開催。こんなに間近で見られる花火は貴重!ダムファンならダムカード&ダムカレーはマスト。
ダム周辺はサイクリングロードにもなっており、四季折々の風景を見ながら天若湖(あまわかこ…ダム湖の名称)のまわりを1周することができます。
日吉ダムは「桂川」の源流です。京都市内を流れ淀川に合流し大阪湾にそそぐその川は、亀岡~嵐山間では「保津川(ほづがわ)」と呼ばれ、有名な「保津川下り」の源流でもあるのです。
ダムの北側は1車線ですが交通量がほとんどなく安心して走れますが、時たま路面に落ちている落石には注意しましょう。
いざ亀岡へ!
天然記念物が群生する平の沢池(ひらのさわいけ)へ!
ダム湖1周を楽しんだあとは進路を南にとり、船岡駅のある府道25号線へ向かいます。
ここからは道がさらに広く、保津川を右手に見ながら気持ちのいいサイクリングを満喫できます。
船岡から亀岡へは、地元の有力議員のおかげで(笑)、田んぼの真中に交通量が少なくほとんど信号のない、まさに自転車のために作ったのかのような道路が続きます。
25号線を進むと、大きな3つの池が並ぶ「平の沢池」に到着します。
ここは国の天然記念物「オニバス」の群生地として知られており、シーズンである7~8月は湖面がすべてオニバスで覆われてしまう圧巻の風景を拝むことができます。
日本一短い七福神巡り!
平の沢池から亀岡方面に25号線を走るとすぐに「日本一短い七福神巡り」ができる、亀岡千歳の丹波七福神コースが始まります。
ここは、日本に数ある七福神巡りの中でも、もっとも短くまわることが出来るものと言われており、南北に約5kmですべての寺をまわることが出来るコースとなっています。
コース上で1つ目となる「東光寺」から始まり、「極楽寺」「耕雲寺」「金光寺」「蔵宝寺」「養泉寺」「神応寺」と7箇所をまわるスタンプラリーも可能です。
両端となる東光寺と神応寺にはスタンプシートが設置されていますので、コンプリート目指してまわってみましょう。
また、丹波七福神巡りの道中には丹波一と呼ばれる「出雲大神宮」、亀岡最大の桜の名所である「七谷川」など、外せない観光スポットも存在しています。
そしてゴールの亀岡へ
丹波七福神巡りを終えればすぐに亀岡駅に到達します。
亀岡の町は、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」こち亀の作者「秋本治」先生の最新作『ファインダー -京都女学院物語-』の舞台となった町です。
亀山城跡(現在は大本教本部)や、その堀だった南郷池(なんごういけ)、古い町並みが残る旧市街などマンガにも登場した場所が数多くあります。2017年現在コミックスはまだ出ていませんが、ぜひ舞台となった場所を訪れてみてください。
サイクリング終了!
レンタサイクルを亀岡駅前の自転車ショップ「サイクルスポーツカネダ」さんに返却して終了です。スタートから50km程度のサイクリングでしたが、ほぼ下り基調の道のりで楽々走れると思います。
朝から走り始めればちょうど昼過ぎの時間帯。14時までのランチの時間に間に合えば僕のおすすめは「洒落(しゃらく)」。京都駅から徒歩2分、ミスタードーナツの隣りにある和食居酒屋で、ランチは定番のハンバーグランチがおすすめです。
洒落の大将もサイクリストで1日300kmオーバーしちゃうすごい人。店舗にはサイクルラックもあるのでぜひ訪れてみてください。
洒落 フェイスブックページ(https://www.facebook.com/sharaku1998/)
洒落 Instagram(https://www.instagram.com/sharaku1998/)
もしあなたがサイクリング終了後に京都駅に行くのであれば、保津川下りやトロッコ列車もおすすめです。両方ともに京都の嵐山までここでしかできない体験をしながら京都市内へ戻ることができますよ。
保津川下り(https://www.hozugawakudari.jp/)
嵯峨野トロッコ列車(https://sagano-kanko.co.jp/)
ちなみに、保津川下り乗り場からトロッコ亀岡駅の間では実際に馬車が運行されています。馬とふれあい、馬車でゆっくりと亀岡の自然を堪能することも出来るのでぜひ一度訪れてみてください。
コース制作で参加した本が発売されました!
サイクリストに朗報!
ハードなロングコースを走るローディさんから、趣味で休日サイクリストなあなたまで、京都市外を走るお供になる地図本が出ます!GOMAでは亀岡以北のルートを担当させていただきました。
これで、「地図ないからどこ行っていいかわからないよ〜」というお悩み解決。Amazonで予約始まりました。これからのサイクリングシーズンにぜひぜひお買い求めください♪関西広域カバーなのも見逃せない♡
あなたもぜひチャレンジ!
さあ、あなたもぜひこの「騎馬の道」にチャレンジしてください。レンタサイクルやツアーをご希望の方はGOMAサイクリングツアーからお申し込みください!
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