団塊生まれのリタイア世代が幸せな移住をする方法。

一緒に住む相手と内覧、地域情報もしっかりヒアリング

家から近い牧場、いい眺めです。

先ほどは、娘の私が間に入って交渉などサポートしたことを書きましたが、一番大事なのは移住する本人です。私は物件の良し悪しはわかりますが、それに住みたいかどうかは私が決めることではありません。ちょうど内覧を約束した物件を見に行った際にも、どんな暮らしができそうか、両親がどれだけその物件、そのエリアに期待するかを大事にしました。

内覧した物件は数軒あり、そのうちまだ所有者さんが住んでいる物件では実際の住み心地や地域の特色、ローカルルールなどを質問したり、不動産業者が案内する物件では変わりに質問したり、できるだけ家以外の地域情報も直接聞くようにしました。この辺りは実際に訪れて、肌で感じるのがよいです。

その後幸運にも両親は希望した物件と出会う事ができ、いよいよ購入へ向かったのでした。

ポイント 自分のしたい暮らしのイメージを好きなだけ想像する。 

ポイント 家だけでなく、住む地域についても目を向ける。 

自分の家は先に売っておくべき、それとも後で売るべき?

さて、そこで慌てたのは本人たち。購入予定は決まったが、今住んでいる家の始末はまだ何もしていない。買い方はわかるが売り方はわからない。果たして売れるのかわからない。そもそも移りたいと思っている物件を誰かが買いたいかはわからない。わからないのオンパレード。

購入の方は、あれよあれよと請求されていくので明快です。(笑)

売る方は・・・・全く上手くできるかもわからない。

両親は結果的に後売りになったのですが、相性の良い不動産業者に恵まれ、販売について・手続きから税制度について、納得いくまで教えてもらえたそうです。この当時いただいた説明資料を引っ越しが完了し、納税するまで利用したそうです。いずれにしても移住を検討はじめたら自己所有物件の相場を掴んでおくことは決して早過ぎることはありません。

先に売るメリットとしては、物件購入の資金に充てられる、販売価格を高めに設定できる(のちに値下げするとしても)、購入希望者と直接会うことで心象的に安心などがポイントで、デメリットは退去のタイミングによって仮住まいのコストがかかることなど。後に売るメリットは逆で、仮住まいせず直接引っ越し先に移ることができる、デメリットは購入者が現れなければどんどん値引きを勧められる可能性が高い、気持ちが焦る、税の二重負担など。不動産は大きくお金が動くので、全体でかかるコストのボリュームを把握するのが得策です。

ポイント 不動産にかかるコストを見積もっておきたい。 

契約、引っ越しは家族総出でお祭り騒ぎ

ここからはだいぶスピードアップになっていくのですが、半年で一気に契約、支払い、既存物件の売却、引っ越し手配ととんとん拍子に進めた結果、

ママ
記憶がほとんどないわ。

だそう。軽いショックを受けた模様。結婚して家族5人が35年住んだ家の片付けを行い、思い出もきちんと分別。写真などは両親がやると終わらないため兄が気持ちよく整理。子供部屋に侵食していた母の膨大な荷物も幾分減らし(これだだいぶ苦労した)春を待って引っ越し。夏には東京に10年住んでいた妹も退職して合流し、私以外の家族4人が暮らしをはじめました。勢いよくパワフルに家族総出で実行したこの後、母は異常なまでに疲れ果てたそうです。

やっと、ここまで来ました。5年悶々とネットで物件を探していた頃とはもう違います。

暮らしに慣れるのはゆっくりでOK

無事移住を済ませた頃、両親は文字通りスローライフを始めました。畑を借り、土をいじり、山を眺め、自然の中で暮らす。家の周辺で満足できるロケーション。体も少しずつ無理が出来なくなって、暮らしをより一層楽しむことに専念しています。

パパ
移住するのは退職して何年か経ったら億劫になって来ていた。もう若い頃みたいには体が動かないし。みんなが手伝ってくれてここに来れてよかった。

 

そう父は言います。頑固で自分が家族を支えないと!という役割からくる気持ちが強く、今回家族総出でお金のことを考えたり、代わりに動いてもらったことは相当な妥協を強いられたのかもしれません。今は環境の変化に戸惑いもありつつ、畑に庭に忙しくしています。

ママ
本当にここに来れて幸せな人生。これまでの暮らし、全然思い出さないくらい。

 

そう母は言います。今まで自分の人生を幸せだ、と形容することがなかったのでとても驚きました。昔は良かった、と省みることがないそう。そんなにも人の気持ちを明るくする暮らし方ってあるんだな、と発見があります。

振り返ると、家というのは家族の暮らしを形作る役目があって、 両親は新しい暮らしを始めたことで新しいライフステージに移ったんだ と見てとれます。「子育て」が完了し、「老後を楽しむ」が始まったのです。

移住した八ヶ岳エリアは今までの瀬戸内の穏やかな気候とは打って変わって、寒さも厳しく、文化圏も変わり、今までとの暮らしとは180度変わりました。順応して楽しい、と余裕を持てるまではゆっくり時間をかけています。それでいい、と思います。私も新しい自慢の実家ができたので帰るのが楽しみになりました。二人は後悔しない暮らしを選びました。

リタイア世代でも実現は可能な移住。いまだ、という時に何か一つでも行動を起こすと動きはじめます。失敗しないためには、家族を巻き込むことも大事だなと実感しています。

そんな親を持った子供世代の方はいきなり「田舎暮らししたい。」と言い出した両親を心配し過ぎてしまうより、知恵なり体力なり手を貸してみた方が後になってとてもよい体験になりますよ。

ポイント 移住する人以外も巻き込むと良い。 

ポイント 楽しい人生を想像して実行に移すと実現する。 

 

後悔しない人生を送る、一つのヒントになります様に。

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